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モヤモヤ伝説

どうも、じーです。


今回は、
桃太郎でのお話し。
鬼退治向かう方角。
言わずもがなそれは鬼門。
対する陰陽五行説のイラスト図でよく見る、
鬼を封じこめる裏鬼門。

モヤモヤとはこの裏鬼門 のズレです。
普通に考えたら「未」・「申」が来るかと思います。


         北
          |
         子
       亥 (栗)  【鬼門】
              寅
西—   )   (李) 卯 — 東
           辰
      未 (杏) 巳
 【裏鬼門】   午
          |
         南

    なのに何故「未」ではなく、
    なんで?「戌」がいる??

    「申」・「酉」・「戌」
    それはチーム「桃」だぞ。

古事記の行で、
「イザナギ」「イザナミ」 黄泉の国での 出来事。
「桃」によって難を逃れたってあれか?

ここで桃太郎という文字の意味を考えてみることにしました。

しっくりこないが 一応思いついたのが、
裏鬼門的に物語のタイトル、
即ち「鬼退治の太郎」ではなく「桃太郎」であることを鑑みると、
——————————
神聖(桃)で正当(太郎)な人 
—————————————-
的かな~と。
太郎の意味は皆さんも是非調べてみてください。

いろんな仮説が出来あがると思いますが、
ただ 私の中でハッキリしたの は、
「Peach Boy」で片付けてはもったいないという事です。

という事で、
そこから出てくる考察としては、

「桃」チョイスは、
必然だったのか?
意図的だったのか?

そこがよくわからない。
さて、モヤモヤの視点が変わってきました。

なので一旦以下パーツごとに整理してみることにしました。
——————————–
◆素材の整理
①【少なくとも日本書紀】「 Sacred (桃 )」(ちょっとスピリチュアルな)
②【BC342年】 モデルになったとされる人物→ 孝霊天皇の息子 ※欠史
③【AD 513年】陰陽五行説(古代中国発祥。百済経由で日本に伝わる)
④【AD786年】「 正当な、主的な (太郎)」 の由来→嵯峨天皇の頃

口伝で伝わるので亜種が多い。
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◆「桃太郎」の原型
【 1569~慶長( 安土桃山から江戸) 】 に甘露山慈雲院(明治期に洪水にて喪失)にて記録が出ている
————————————
◆桃太郎というタイトルを「桃」+「太郎」分解してみた

(古い時代設定)「神聖な(桃)」神話の世界
  +
(新しい時代設定)「 正当な人(太郎)」(有史以降)

「あやかり」に欠史中の動乱時の人物を持ち出している感じが何となく伝わってくる気がする。
仮に初期の大和朝廷(神話含む初期グループ)から別の勢力(日本書紀や古事記を編纂したグループ)に入れ替わった事を指しているのか?
吉備津の小さいエリアで起きた出来事を比喩にしてるのか?

後々の時代で「太郎」の称号が与えられるのもうなずける。
欠史八代とはそんな動乱期だったのかもしれないと想像。

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◆鬼キャラ生成①
鬼のイメージカラー
①赤=酔っぱらっているとき
②青=普段のとき
と解せば西洋人の風貌(初期グループ)で 孝霊天皇の息子は有史以降の価値観では頑張ってた人となると思う。

根拠はないがラーマーヤナ
有色人種から見れば白人は青白く見えて誇張が加わった?
(もっとも、日本の神もインド(バリ)の神も白人系とは一言も言ってませんが)

◆鬼キャラ生成②
角とトラ柄パンツ(当時はふんどし?) は順番的には後付け。
陰陽道の天下流布キャンペーンストーリーの作成時に、
付け加えられたとかですかね。
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以上の整理をもとに話を戻すと、

①もともとは違う意味のストーリーが伝承としてあった。
②陰陽五行説サイドが
「キャンペーン」に利用するため、
「まことしやかに」するため、

。。と思ったんですが、だがしかし。

方角(鬼門・裏鬼門)より、
季節(ちなみに桃は秋 ※ )を優先して、
タイトル名にするまで前面に押し出したのか?
これだと鬼退治の話しが弱まってしまう気がするのですが、
どうなんでしょうか?

それとも「桃太郎は頑張ったが所詮人なので間違いはある」とか、
権力批判の隠れ蓑に陰陽五行説は利用?

そもそも鬼を制する桃が重要で鬼門とはズレているものなんでしょうかね?
どなたかわかる方いらっしゃいますか?

ほんと昔ばなしには隠されている事が多いなと思います。
結局わからずじまい。モヤモヤは残ります。
まぁ、素直に裏鬼門側で桃の効能にあたる干支は「申」「酉」「戌」と認めれば済む話なのはわかっています。
煩悩を捨てるってやつですかね。

今は師走。
あっという間に年が明けそう。
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蛇足:
春の「桃の節句」実は李。
桃は秋の雛(昔は虫対策でもあったらしい)